とりあえずわっしょい

継続は力なり、日々感じたこと、思ったことを書いていきます。アニメとお酒とももクロが好きです。

入社を決める際に参考にして欲しいこと

今日は、今まで人事をやってきた中で「会社選びをする際に、確認しておくべきこと」について書いてみます。最近は新卒入社を希望してくれる人の「座談会」に参加させて頂く事が多いのですが、その中で「1番自分が納得できる会社を選ぶために、何を見ればいいか?」という質問を貰うことが多かったので、自身の頭の整理を含めて。


私は、ネットや書籍などでも出てくる「4P」のフレームワークを使って企業を選ぶことことをオススメしています。
4Pとは、、、
Profession
People
Philosophy
Privilege
の4つです。

■Profession
実際にどんな業務をするのか、どういった仕事をするのか、です。
何をやるのかに魅力を感じる人は、ここをしっかりおさえておくべきです。
新卒の方の場合は、実際に実務をするインターンなどに参加しておくことをオススメします。

また、本社一括採用で、入社後に各部署に配属されていく、というような形態を取っている場合は注意が必要だと思います。
各部門毎に採用で、入社後の仕事が決まっている場合はギャップは生まれにくいですが、事業が多い企業などでは「配属されたら自分が期待していた部署と違うかった」というのはよくあることです。

■People
そのままで「人」ですね。
誰と働くか、を一番重視したい方がおさえるべきポイントです。
私はここを一番重要視します。誰と働くかは自身のパフォーマンスに影響すると思っていますし、「一緒に働きたい」と思う人と一緒に働きたいです。

ここでは、「選考中に会った人たちのような人が本当に社内にたくさんいるか」をしっかり確かめましょう。基本選考に登場するような方は、社内でもエース級の方であり、基本魅力的な人が出てくることが多いです。選考中に会った数人が魅力的だったからこの会社にしよう、というのはオススメしません。
その会社の規模にもよりますが、選考中で合わせてくれる人以外にも合わせてもらうように頼むべきです。役職別・年次別・事業部別で色々な方に合わせてもらうことをオススメします。

■Philosophy

企業理念ですね。
その会社の考え方や、どんなことを成し遂げようとしているのか、その企業の存在価値、などを重視したい方はこの項目を見ましょう。

個人的に、ここを見るポイントは
経営者のメッセージと従業員のメッセージが揃っているか、がポイントです。
Philosophyとは、企業の存在理由であり、経営者が創っている事が大半のため、経営者は当然語れます。ただ、経営者が語れるかと、そのPhilosophyが本当にその企業のPhilosophyとして浸透しているかは別問題です。
組織とは、人の集合体です。組織を構成している人にPhilosophyが浸透していなければ、本当にただ掲げているだけということが有り得ます。また、よほど小さなスタートアップではない限り、経営者と入社した人の距離は遠いことが多いです。
普段自分がコミュニケーションを多く取るのは、経営層ではなく、その他の従業員のはずです。経営層に企業理念に関する質問をしたら、その後従業員にも同じ質問をしてみましょう。この回答があまりにもかけ離れていたら、その企業には飾りのPhilosophyがあるだけで、入ってからのギャップに苦しむ要因になります。

■Privilege

最後は特権です。
ここには、いわゆる福利厚生や給与、企業の対外ブランド価値などが入ってきます。
「この企業に所属しているなんて凄いね!」と周りに言われることが 喜びになる人は、この項目は重要です。

ここに関しては、色々な企業を比較して求人内容を見ること、また新卒の方の場合は、
求人内容に出てくる言葉の意味などをしっかり調べて理解することが重要だと思います。「固定残業」「賞与」などですね。
Privilegeを重視するような発言があるが、その割にあまりこのような言葉の意味がわかっていない人が多いなと感じます。

この4つを理解したうえで、「優先順位」を付けることが重要です。
自分はこの4つの何を1番重要視しているのか、2番目、3番目は。
勿論、全部望みどおりだったらいいのですが、中々そういったところは見つかりにくいです。どのような基準で自分は意思決定をしようとするのか、の基準を定めておくと、必要な情報が手に入りやすいです。



カタンが教えてくれた~勝ちに必要な2つのこと

先日、初めて「カタン」というボードゲームを友人とやりました。

 

カタン スタンダード版

カタン スタンダード版

 

 

カタンについては、こちらのサイトがわかりやすくまとまっているのでご覧下さい。

ゲームの説明を一言ですると、自身で選択した領地から素材を集め、都市を発展させたりして、ポイントを稼ぐゲームです。
10点取ったら勝ちです。


初めてやったのですが、勝つことが出来ました。
カタンをやって、自分の中で「勝利を得るために必要なこと」が2点あるなと、学びに繋がったので書いておきます。


①強者に勝つためには「弱く見せて油断を誘うこと」

②勝つためには状況を理解して「思考し、その戦略を信じ、強く早く実行すること」


①強者に勝つためには「弱く見せて油断を誘うこと」
今回、4人でやったのですが、2人は経験者、1人は未経験、そして未経験者の自分、でした。
全員負けず嫌いです。笑

自分は物分りはあまり良くなく、もう1人の未経験者の方が、ルールを素早く理解していきました。


ゲーム中には「その行動、今の状態じゃ出来ないから!ルール理解して!」とめっちゃ指摘をもらっていました。

また、何をするにしても制限時間ギリギリまで時間をかけてアクションを選択していたので、「まだまだ頭が付いてきてないな」と思われていたみたいです。
カタンは「10点先取」というルールなので、対戦プレイヤーの得点を気にしながら進めます。

自分以外の3人は、「今皆何点?」ということを時々聞いたりしあっていたのですが、自分にだけは聞いてきませんでした。
その瞬間。恐らく「あ、自分は相手と思われていないな」と思いました。


ただ、これが中々に自身のアドバンテージに繋がりました。他のプレイヤーは「自分の点数を稼ぐ」と同時に、「相手に点数を稼がせない」という視点で
カタンのゲームを進めていたのですが、誰も自分の邪魔はしにきませんでした。邪魔する必要がない、と思ったのでしょう。
結果、プレイヤー同士の抗争にも巻き込まれず、着々と「自身が描いた勝ち方」通りに行動して、最終1位でゴールしました。


最初に油断を誘っておいて「あ、こいつはほっておいても大丈夫だな」と思わせるのは勝ちにつながります。そう思われることで、敵の視野から消えて、強者からの攻撃を受けず、競合の競争に巻き込まれないからです。

自分は元々ぼけっとしていて、周りもそれを良くしっているのもありますが、「弱く見せる」というのは相手の油断を誘えるので、勝ちに繋がる見せ方だと学べました。(本当に弱いのですが。。。)

②勝つためには状況を理解して「思考し、その戦略を信じ、強く早く実行すること」
カタンをやるとわかるのですが、勝つための方法は色々な進め方があります。
最初はルールがわからなかった、というのもあるのですが、「どうやって勝つか」を自分が理解するまで考えました。その間「考えても無駄やって、早く出せよ」と煽られていたのですが。笑
でも、その煽りには乗らず、制限時間ギリギリまで考えて勝つ方法、を自分のターン時間ギリギリまで使って考えてました。

そして、ゲームを進めていく中で、「あ、これが自分の勝ちパターンだ」というものが見えました。どのカードを集めるか、最後どうやって「10ポイント揃った!」って言うか、そのパターンが見えました。

ただ、初めてやったゲームだったので、「これで本当に勝てるのか」という確証は正直なく「負けたくない」という気持ちもあって
「本当にこの戦略で行っていいのか不安だな」と思っていました。

しかし、初めてやったゲームだからこそ、他の勝ち方も知らず、思いつきもしなかったので、「これで行こう」と決めてそのアクションを実行し続けました。


周りに邪魔されないのもあって、必要な素材が予定通りあつまり、他のプレイヤーが「後1ターンで勝つ」という状況に入る前に勝利しました。
今思うとかなりギリギリで、運もありました。ただ、最初に描いた自分の戦略を信じて、それをひたすら実行し続けたことが最大の勝因です。
あの時、どこかの1ターンで「やっぱり戦略変更しようかな」と迷って動きを止めていたら負けていたし、あと1ターンでも早く動き出しが遅かったら負けていました。

強く・早く実行することで手に入れることが出来た勝利でした。たらたら躊躇してたらしたらダメだなと。


以上、カタンをやって自分が感じたことでした。ボードゲーム1回でこの学びを得られたのは凄い。笑
カタンやらなかったらこんなこと考えなかったので、持つべきものはこういったことに誘ってくれる友達だなと気付けたのが一番の学びです。

感動は「プロセス」に存在する

この前、大学からの仲のいい友達と旅行に行ったのですが、約2ヶ月遅れの誕生日プレゼントをもらいました。そのプレンゼント自体が嬉しい、というよりは、「プレゼントの渡され方」、で感動してしてしまい、不覚にも「嬉しい」と声を張り上げてしまいました。感動は「結果」ではなく「プロセス」から創られる、ということを実感したので忘れないように書きます。

 

ちなみに貰ったものが何かというと「自分の顔写真を、別の人の小さい顔写真で構成したパズル」です。笑

結婚式とかであるやつですね。

 

元々その「パズル」をもらえるということはずっと前から宣言されていたのですが、旅行が始まってすぐに、「時間が無くて作成が間に合わなかったからもう作っていない」と言われ、別のプレゼントを貰いました。それがプレゼントをくれた友達の顔写真キーホルダー、「どこつけるねん」と言ったのですが、渡した本人は満足そう。この時点で自分は、「ここでこのプレゼントは終わり」と思っていました。

ところがどっこい、その日の旅行1日目が終わり、友達が取ってくれていた旅館に行って、部屋に入ると、部屋の右側に「自分の顔写真のパズル」があって…
「え、なにれこ?」と思っていたら「サプライズ成功!」と言われました。

そも友達はわざわざ関西からきてくれていたのですが、どうやらこの一瞬のサプライズのために、待ち合わせの1日前から横浜に来て、旅館の方に交渉してパズルを部屋に飾ってくれていたみたいです。そして宿泊当日に部屋に来たら「本来無いものが飾られている」という状態。

この時、色々な感情が出てきたのですが、貰ったプレゼントが嬉しいというよりも(実際、自分のデカイ顔写真なのでそこまで嬉しくないw)ここまでして自分を喜ばせようとしてくれた数々の行動(ここまでにも色々な布石、細かい友達同士の連携がありました)に柄にもなく「グッ!」ときてしまいました。

・自分のためにここまで労力をかけてくれている
・自分のことを考えて、喜ばせようと準備してくれている
この「~~してくれている」ということを相手に思わず感じさせることが「感動」なのだと思いました。僕の場合はその友達のことがより好きになりました。

こうやって考えてみると、そういった「感動」は色々なところにあるなと。
例えば、某コーヒー店での接客。
コーヒーを受け取るとき、気持ち良い笑顔でコーヒーを渡してくれる。
これは「コーヒー」という商品に感動しているのではなく、「コーヒーを笑顔で渡してくれる」というコーヒーを貰うまでのプロセスに感動しています。コーヒーの味は関係なく、コーヒーの渡され方に心が動いているなと思いました。

「結果」も勿論大事ですが「プロセス」がなぜ大事なのか、それは相手に自分のことを好きになってもらうためのポイントは「プロセス」にあるからだと実感した最近の出来事でした。

 

9割がバイトでも最高の感動が生まれる ディズニーのホスピタリティ
 

 

ただオススメしたかった

自分は小説を読むのが好きです。
特に好んでいるのが伊坂幸太郎さんです。今年のGWは仙台に旅行するので今からアドレナリン止まらないです。
最近、少し趣向を変えて湊かなえさんの「ユートピア」を読みました。

 

ユートピア (集英社文庫)

ユートピア (集英社文庫)

 

 

 これが個人的にはめちゃくちゃ面白かった。
文庫本で読んだのですが、p347で震えました。
固いアイスを無理やりスプーンでザクっとえぐられた感覚。

主観で見る世界はこんなにも歪んだ、こんにも正しい世界に映るのか。
それを第3者視点で見ると、こんなんにも歪んだ、もどかしく映る世界に見えるのか、という感覚に陥りました。

これは日々働く中でも起こるのだろうなと。
上司から見える世界、部下から見える世界、経営者から見える世界、全部違うが起こっている事実は一つ。それに気付けるか、自分の世界だけで物事を考えることがこんなにも恐ろしいことだと気付けるか。


改めて、「自分が所属しているコミュニティー以外の人に話を聴く」ということの重要性を感じることが出来ました。

今自分が見ている世界はあくまで「主観」であり、他の人から見えているものは全く違う。客観的に見ることが、こんなにも面白く、こんなにも血みどろに見えるのかと興奮しました。


「自分が見えている世界が正しい」
「客観的って一体どういうこと?」
と感じる人には是非読んで欲しいです。この本人は「客観的に世界を見る」ということが詰まっています。

解説で書かれていた「主観と主観の殴り合い」という言葉がピッタリでした。
これは1年後もう1回読み返そうと思います。

 

昭和元禄落語心中から学んだこと

この1週間で昭和元禄落語心中のアニメを見ました。
控えめに言って最高で、見てよかったと心から思い、
「自分も仕事を頑張ろう」とマインド再セット出来ました。
また「人が一皮向ける瞬間」がこのアニメにはいくつか盛り込まれていると感じました。自分としては、、今の仕事で行き詰ったと感じている人に見て欲しいです。
今までより成長するには何が必要か、プロとは何か、ということを考えさせられます。特にそれを感じたシーンを抜粋して自分の気付きを書きます。

 

第一話
 

 



※下記ネタバレ含みます。

自分の大好きなシーンが与太郎が親子会で「居残り」を語るシーン。

与太郎がまず「錦の袈裟」を話して会場は暖まりだし、
その後師匠の八雲が「反魂香」を話します。
順調に話をしていて、お客様は八雲の話に入り込んでいる、
ところが八雲が急に汗をかきだし、どうも様子がおかしいことに与太郎と小夏が気づきます。

お客様は一切気付きません。むしろ、その様子のおかしさ(体調の悪さ)すらも演技に変えて、話を、舞台幕が下がった瞬間に倒れこみます。
八雲師匠は救急車で運ばれることになりました。付いていこうとする与太郎、ただ彼には「居残り」という最後の演目が残っていました。

与太郎は「倒れた師匠についていく」という選択を捨てて「目の前のお客様を笑わせる」ということを選びます。
人を楽しませることを第一に考えて、師匠が倒れても救急車に同乗せず演目をやりきってお客様を楽しませる与太郎
その演目で、与太郎は今まで見つけられらなかった「自分の落語」の片鱗をお客様に見せます。
与太郎自身はそれに気付いてないですが、お客様はそれを感じ取って大笑いが会場に巻き起こる。


このシーンから自分は、本当に人間の才能が開花する、成長するのは、「決断をした時」だということを感じました。
与太郎はあそこで「決断」したことで、「自分の才能」を開花させることが出来たのだと…
いや、才能を開花せざるおえなかった、という表現の方が個人的にはしっくりきます。
大好きで尊敬する師匠が倒れて運ばれる救急車に同乗しない、という選択をしたのですから、その選択を正解にするには、今までで最高のパフォーマンスをするしかない、ということを与太郎はわかっていたのだと思います。

また、八雲師匠が心筋梗塞になりながら最後まで「反魂香」をやりきる気迫。全てはお客様のために。それを引き継いで、不安定な精神なはずなのに、お客様を笑わせるために演目をやりきる与太郎
プロとは何か、お客様に価値を届けるとはどういうことか、ということを見せ付けられました。

落語を知らない方でも楽しめる作品なので是非見て欲しいです。
気持ちが沈む時間もありますが、見終わった後絶対に「見てよかった」と思わせてくれる作品です。

ドラマも面白いらしいから見ようかな。。。

やりたいこと、ありたい姿を見つけるための2つの考え

最近良く社内外問わずですが、「私にはやりたいことがないのですがどうしたらいいですか?」という質問をもらいます。


私には今、漠然と「人が成長するキッカケを創り続けれる人でありたい、人に教えること、人の夢を一緒に見つけること、人の決断を支援する仕事がしたい」という、
やりたいこと、というよりは、ありたい自分の方が強いですが、持つことが出来ました。

私がこの「やりたいこと、ありたい姿」を見つけたのは、社会人2年目が半分過ぎた時でした。就職活動時はとにかく「成長できそうなところで働こう」というだけの考えでした。

この漠然としたありたい姿を見つけただけでも、日々の仕事に対するモチベーションは大きく変わったと思いますし、自分がどうしていけばいいのか、ということを考える時の判断軸も手に入れることができたので、自身の行動を選択することに納得を持てるようになりました。

まだまだ、物凄く抽象的な「やりいたこと、ありたい姿」ではありますが、これを見つけることが出来たのは大きく2つ要因があると思っているので、書いてみようと思います。

①目の前のことを全力でやる

勉強や部活、仕事でも何でもいいと思うのですが、「やりたこと、ありたい姿」がないからこそ、目の前の求められることを全力でやるべきだと感じました。
自身は最初の会社に入ったとき、やりたいことやありたい姿はない状態で、とにかく組織から求められることをガムシャラにこなしていました。
とにかくガムシャラにです。
ガムラシャラやった結果、2つのことを手に入れることが出来ました。

1つ目は、「仕事をこなすスキル」です。スキルがつくと、以前よりも仕事が出来るようになるので、「楽しい」という感覚が芽生えてきます。
勉強や部活と一緒だと思っていて、出来るようになると楽しくなるからのめりこむ、という状態です。
やっぱり「出来ない」というのは面白くないので、出来るようになるまでやり続け、以前よりも出来た→楽しい、という感覚を意識的に作りにいくのは大事だと思います。

2つ目は「挑戦機会」です。
出来るようになってくると、周りからの評価が変わり、「これもやってみないか」という声をかけてもらえます。期待です。
この機会は非常に大事だと思っていて、経験しないと、それがどういった内容のことなのか、それをやったら自分はどういう感情を抱くのか、
というのはわからないと思います。この「機会」が手に入ることで、経験することのお幅が増え、経験数が増えることで、
「自分はこれをやったらどういう感情になるのか」がわかり、自己認識が深まります。自己認識が深まってくると、
「自分が何をしたいと自分は思っているのか」、ということが少しずつわかってきます。モザイクが徐々に取れていくイメージです。


②色々な人とコミュニケーションを取る

これをすることで、自分の知識が増えるというか「あ、そんな選択肢もあるんだ」というのを増やすことが出来ます。
自分のやりたいこと、ありたい姿を見つけるための「資源」を手に入れる、という感覚です。
他人の「やりたいこと、ありたい姿」や、既に叶えている「やっていること、今の自分」という話を聞くことで、

・あ、そんな感えがあるんだ
・そんな仕事があるんだ
・そんなことが出来るんだ
を手に入れることができます。

こういった気付きは、1人では中々手に入れられません。
同じ人ばかりでなく、色々な方とコミュニケーションを取ることがコツです。

なので自分は、就職活動で弊社に面接を受けに来てくれた人には必ず
「業界などを絞らず、可能な限りいろいろなところを見てください」
「色々な人と喋って、色々な価値観を取り入れることを就職活動の1つの目的にしてください」
とは伝えるようにしています。

以上2つです。
自分は、「やりたいこと、ありたい姿をを見つける」ということを意図してこの2つを行っていたわけではないのですが、振り返ってみるとこの2つだなと思います。


また、ここまで書いてですが、私は別に「やりたいこと、ありたい姿」が無いことを悪いことだとは思っていないです。
「やりたいこと、ありたい姿」がないことを言い訳に、仕事で手を抜いたり、お客様へのサービス提供を怠ることが悪いことだと思っています。

そしてもし、「やりたいこと、ありたい姿」が無いことを、自身の課題として感じているようであれば、見つける努力をすべきだと思います。
自分で何かしらの見つける動きを取らない限り、見つかりはしないです。

なので、私の上記の2つの内容が、誰かの「やりたいこと、ありたい姿」を見つけるキッカケになれば嬉しいなと思います。

Whyを考える

今度社内で本の読み会をすることになり、その題目に選ばれたのが
「Why型思考」が仕事を変える 鋭いアウトプットを出せる人の「頭の使い方」
という本でした。

 

「WHY型思考」が仕事を変える (PHPビジネス新書)

「WHY型思考」が仕事を変える (PHPビジネス新書)

 

 


最近仕事に取り掛かるスタンスが「How」に寄っていたなと思っていたので丁度良い題

目だなと思って読みました。

 

 

本書の中では自分が「How」と捉えていたものが「What」として書かれているのですが、本を読んでいて一番感じたのが、「部下に何かを教えるときも、Whyから考えさせたほうが、時間はかかってもちゃんと遂行する」ということです。

 

自分はここ最近ずっと「やり方」を指定する形で部下に指示を出していました。
部下は3人いるのですが、2人は自分の指示したやり方から、自分でそれをやる理由を考えて「このやり方をこういう風に変えていいですか?」という質問をくれます。
部下のほうが自分よりも現場を知っていて、お客様の情報も知っているので、何か考えがあってこうさせて欲しいという意見は大歓迎です。


部下の中で1人は、私の指示をこなすのですが、1日経ったら指示した内容や教えた内容を忘れてしまうということが起こっていました。
私達のチームでは、お客様の人数変動に合わせて売上管理をしているスプレッドシートを担当営業が更新するのですが、
その1人のメンバーはいつもこの更新を忘れてしまっていました。
その度に「人数変動があったらこのシートを更新してね!」と言い、その時は元気良く「はい!すみませんでした!」と返事をくれます。


自分も甘く、「忘れないようになるまで言い続けるしかないか」と思っていたのですが、そうではなく、この本を読んで、一度時間を取って
「それをする意図や背景を伝える」、いわゆる「Why」を伝えようと決めました。


この人員変動数を更新する理由は、所謂チームの売上の管理のためです。
月間の売上目標に対して、今の人員変動数と成約単価を掛け合わせて、「月間の売上予測」を立てています。
営業担当は人員数が変わるとそこを自分で更新するのですが、この更新を忘れてしまっていました。
改めて、よく忘れるメンバーに「ここの数値を随時更新する理由は?」と聞いてみると「正しい売上を管理するため」と返って来ました。
本人の中でも目的は認識しているようでした。その後続けて、
「ここを随時更新しないとどういったことが起こると思う?」と聞いてみました。
「正しい売上がタイムリーに管理出来ない」とのことです。
ここまでは理解しているようでした。

そこでもう一つ「じゃあ今月の目標が×円で、○○がここを更新しないことで、この数値が×円を超えていました。ところがその後、気がついて、人員数を修正したところ、実績予想数値が目標数値に届かなくなっていました、今からではもう取り戻せません。どうする?」と聞いてみました。

すると「どうしようも出来ないです…」と一言だけ言ったので「でも○○はその後でどうしようもなくなることをやっているんだよ」と言うと
「売上予測の意味と、なぜこんなに更新しろと言われるのかわかりました」と言って、それ以来忘れず必ず更新するようになりました。

これは「What」だけでなく「Why」を深く説明することで、本人が、「あ、これをやる意味がわかったし、やらないとどういうことが起こるのか」を理解したからそういう行動が出来たのだと思います。
「What」をしてもらいたいと思うなら、まずは「Why」から。

自分は結構やり方とか手段に思考がフォーカスしてしまいがちで、面や線でなく点で仕事を捉えがちだなと思います。

もちろん、現場のスピード感にあわせるために、時には意図や背景を飛ばして「何をするか」にだけフォーカスしたほうがいいときもあると思います。
ただ、自分が一番力を入れて仕事としているのは人材育成。何をするかも勿論大事で、構成などを考えるのがとても難しいのですが、
その前に「どんな人材を育てたいのか」「それはなぜか?」「定義された人材を育てるために必要はものは何か?」「それはなぜか?」
この「なぜ?」に拘って仕事を進めることの大事さを再認識させてもらいました。