とりあえずわっしょい

継続は力なり、日々感じたこと、思ったことを書いていきます。アニメとお酒とももクロが好きです。

昭和元禄落語心中から学んだこと

この1週間で昭和元禄落語心中のアニメを見ました。
控えめに言って最高で、見てよかったと心から思い、
「自分も仕事を頑張ろう」とマインド再セット出来ました。
また「人が一皮向ける瞬間」がこのアニメにはいくつか盛り込まれていると感じました。自分としては、、今の仕事で行き詰ったと感じている人に見て欲しいです。
今までより成長するには何が必要か、プロとは何か、ということを考えさせられます。特にそれを感じたシーンを抜粋して自分の気付きを書きます。

 

第一話
 

 



※下記ネタバレ含みます。

自分の大好きなシーンが与太郎が親子会で「居残り」を語るシーン。

与太郎がまず「錦の袈裟」を話して会場は暖まりだし、
その後師匠の八雲が「反魂香」を話します。
順調に話をしていて、お客様は八雲の話に入り込んでいる、
ところが八雲が急に汗をかきだし、どうも様子がおかしいことに与太郎と小夏が気づきます。

お客様は一切気付きません。むしろ、その様子のおかしさ(体調の悪さ)すらも演技に変えて、話を、舞台幕が下がった瞬間に倒れこみます。
八雲師匠は救急車で運ばれることになりました。付いていこうとする与太郎、ただ彼には「居残り」という最後の演目が残っていました。

与太郎は「倒れた師匠についていく」という選択を捨てて「目の前のお客様を笑わせる」ということを選びます。
人を楽しませることを第一に考えて、師匠が倒れても救急車に同乗せず演目をやりきってお客様を楽しませる与太郎
その演目で、与太郎は今まで見つけられらなかった「自分の落語」の片鱗をお客様に見せます。
与太郎自身はそれに気付いてないですが、お客様はそれを感じ取って大笑いが会場に巻き起こる。


このシーンから自分は、本当に人間の才能が開花する、成長するのは、「決断をした時」だということを感じました。
与太郎はあそこで「決断」したことで、「自分の才能」を開花させることが出来たのだと…
いや、才能を開花せざるおえなかった、という表現の方が個人的にはしっくりきます。
大好きで尊敬する師匠が倒れて運ばれる救急車に同乗しない、という選択をしたのですから、その選択を正解にするには、今までで最高のパフォーマンスをするしかない、ということを与太郎はわかっていたのだと思います。

また、八雲師匠が心筋梗塞になりながら最後まで「反魂香」をやりきる気迫。全てはお客様のために。それを引き継いで、不安定な精神なはずなのに、お客様を笑わせるために演目をやりきる与太郎
プロとは何か、お客様に価値を届けるとはどういうことか、ということを見せ付けられました。

落語を知らない方でも楽しめる作品なので是非見て欲しいです。
気持ちが沈む時間もありますが、見終わった後絶対に「見てよかった」と思わせてくれる作品です。

ドラマも面白いらしいから見ようかな。。。