とりあえずわっしょい

継続は力なり、日々感じたこと、思ったことを書いていきます。アニメとお酒とももクロが好きです。

ただオススメしたかった

自分は小説を読むのが好きです。
特に好んでいるのが伊坂幸太郎さんです。今年のGWは仙台に旅行するので今からアドレナリン止まらないです。
最近、少し趣向を変えて湊かなえさんの「ユートピア」を読みました。

 

ユートピア (集英社文庫)

ユートピア (集英社文庫)

 

 

 これが個人的にはめちゃくちゃ面白かった。
文庫本で読んだのですが、p347で震えました。
固いアイスを無理やりスプーンでザクっとえぐられた感覚。

主観で見る世界はこんなにも歪んだ、こんにも正しい世界に映るのか。
それを第3者視点で見ると、こんなんにも歪んだ、もどかしく映る世界に見えるのか、という感覚に陥りました。

これは日々働く中でも起こるのだろうなと。
上司から見える世界、部下から見える世界、経営者から見える世界、全部違うが起こっている事実は一つ。それに気付けるか、自分の世界だけで物事を考えることがこんなにも恐ろしいことだと気付けるか。


改めて、「自分が所属しているコミュニティー以外の人に話を聴く」ということの重要性を感じることが出来ました。

今自分が見ている世界はあくまで「主観」であり、他の人から見えているものは全く違う。客観的に見ることが、こんなにも面白く、こんなにも血みどろに見えるのかと興奮しました。


「自分が見えている世界が正しい」
「客観的って一体どういうこと?」
と感じる人には是非読んで欲しいです。この本人は「客観的に世界を見る」ということが詰まっています。

解説で書かれていた「主観と主観の殴り合い」という言葉がピッタリでした。
これは1年後もう1回読み返そうと思います。